「好きな事から仕事を知ろう!」ゲームに関われる仕事って何がある?
みんなの身近にあるゲーム。つい時間を忘れて遊びたくなりますね。
そんな魅力的なゲームに関わる仕事はどんなものがあるでしょうか?
知っているようで知らないゲームに関連する仕事を紹介します。
ゲームを作る仕事「ゲームクリエイター」!
ゲームクリエイターとは、ゲームの開発に関わる人の総称です。
ゲームのテーマ、コンセプト、デザイン、ストーリー、キャラクターなどを考え、制作する人のことを指します。
それぞれの仕事について見てみましょう。
ゲームプロデューサー
ゲーム開発プロジェクトの全体をまとめる。予算管理、スタッフの編成、プロジェクトの進捗管理など。
ゲーム開発の作業そのものよりも、チームを指揮して動かしていきます。
プロジェクトによって、数十人~数百人の規模になるものも。
新人が抜擢されるのではなく、現場でキャリアを積んだ人が抜擢されるポジションです。
ゲームディレクター
ゲーム開発の現場をまとめるリーダーの仕事。
プロデューサーとともに「どんなゲームを作るのか」を企画する段階から携わります。
ゲーム制作が始まると、デザイナーやシナリオライターなどへの指示や伝達、制作物のクオリティ管理や現場でのトラブル対応も行います。
ゲームプランナー・ゲームデザイナー
ゲームの企画を生み出す仕事。
ユーザーが求めているもの、世界観、キャラクター0、シナリオなどを考え、社内で企画をプレゼンします。
企画が通れば、ゲームの設計図ともいえる仕様書の作成、各部からの質問への回答などを行います。
シナリオライター
ゲームのストーリーを作成する人。
ストーリーの構成、キャラクター動詞の会話など、物語を展開する上で欠かせない存在。
企業で経験を積んだ後に独立する人も。
ゲームプログラマー
画面や内部のシステムが仕様書(ゲームの設計書)のとおりに動くようにプログラミングを組むことが仕事。
キャラクターの動作、サウンド設定、メニュー画面の切り替えなどが正しく動くようにします。
グラフィックデザイナー
ゲームに登場するキャラクターや背景など、あらゆるグラフィックを制作します。
デザイン力やデジタル系のソフトを使うスキル、プログラミング能力などが求められます。
エフェクトデザイナーや背景デザイナーなどもあります。
サウンドデザイナー・サウンドクリエイター
ゲームの中で使われている音楽を作るのが仕事。
メインテーマの他、シーンごとのBGM、効果音など幅広く手掛けます。
自分の好きなように作るのではなく、ゲームのテーマや世界観に合った音楽を作ることが必要です。
作曲ができることの他、発想力、ゲームサウンドへの興味なども求められます。
レベルデザイナー
ゲームの構成に特化した仕事。ゲームのプレイヤーに、キャラクターの能力を最大限に活用してもらうために、障害物などのゲームのルールを作ります。
レベルアップのための経験値設定などを行います。
元々はゲームデザイナーの仕事の一つでしたが、高度なゲームエンジンが誕生したことで、ステージ構成がより重要になり、専門職として枝分かれしました。
ゲームデバッガー・テスター
ゲームをテストプレイして、バグを見つける専任の人。ある程度ゲームの形が出来上がってから活躍する。
サーバーエンジニア・サーバーサイドエンジニア
サーバー(データや情報などのコンテンツを提供するコンピューター)をゼロから構築、設計をして、立ち上げ後は監視や保守を行う仕事。
ユーザーからは見えない部分ですが、ゲーム開発時もプレイ時も快適なネットワーク環境は欠かせず、その基幹部分を整える重要度の高い仕事。
コンテンツに近い位置でサーバー開発や運用をします。使用するプログラミング言語はPHPなどがメインです。
CGクリエイター・CGデザイナー
CG(コンピュータグラフィックス)はコンピュータ上でデザインをしたライ、画像から専用のソフトウエアで映像を作り加工すること。
CGデザイナーは全ての流れを担当し、CGデザイナーは実際にその作品を作り出すのが仕事。
エフェクトデザイナー
ゲームにおける爆破シーンや破壊シーン、攻撃時のダメージ、魔法攻撃などの演出に特化したデザインを担当する仕事。GCをリアルに演出することで、臨場感あふれる場面を描き出します。
インフラエンジニア
ゲームインフラの設計・構築・運用が主な仕事です。
インフラとはシステムを有効に機能させるための基盤となるハードウェアやサーバのことです。
ゲームの開発から運用まで、ゲームの土台部分での様々な環境整備を担当します。
ここで紹介した仕事の他にも、さまざまな職業の人が関わっています。自分でも調べてみましょう。
ゲームクリエイターになるには?
ゲームクリエイターになるには主に3つのルートがあります。
- 独学で専門的な技術を身につける
- 専門学校で専門的な技術を身につける
- 未経験でも可能な職種から経験していく
ただ、目的が異なれば選ぶ道も変わります。
「ゲームに携われればいい」なら、組織に属さず、副業でする方法もあります。しかし、「ヒットするゲームをチームで作り出していきたい」なら、スキルや経験を身につけて、会社に所属することが目的への近道になるでしょう。
小学生の今、1つに絞る必要はありません。また、途中で道を変えてもいいのです。
どんなルートがあるのか知っておきましょう。
独学で専門的な技術を身につける
独学でゲームクリエイターになるための知識や技術を習得する道です。
まれな方法ではありますが、ないという訳ではありません。
デザイナーやプログラマー、サウンドクリエイターなどは独学でも勉強しやすい職種です。Scratchの「ゲームスタジオ」などで自作のゲームを発表し、プレイ数やスキルをアピールすることもできるでしょう。
コンテストに応募することでスキルを磨けたり、賞を取れればアピールポイントになったりもします。
自ら動いていくことが求められます。
Scratch「ゲームスタジオ」
専門学校で専門的な技術を身につける
就職先で即戦力となるために、それぞれの職種における基礎知識を効率的に学べます。就職にも強い学校があるでしょう。学費はかかりますが、ゲームクリエイターになるための環境がそろっているでしょう。
未経験でも可能な職種から経験していく
未経験でも可能な職種から挑戦していく道です。
ゲーム業界は経験やスキルを重視するため、ゲームやITに関連する経験がないと厳しいですが、経験がなくても可能な職種から経験し、キャリアを積んでいく方法です。自分でも学び続けることが必要です。
ゲームクリエイターに必要な資格はある?
ゲームクリエイターになるにはゲームメーカーやゲーム制作会社に就職し、現場でキャリアを積むのが一般的です。特定の資格は必要ではありませんがプログラマーやグラフィックデザイナーなど、専門的な知識やスキルを必要とされる仕事は、大学・短大・専門学校などで学んでおくとよいでしょう。
持っておくと活かせる資格は、IT関連のものになります。必須ではありませんが、資格を持っていることで、客観的にスキルを見てもらうこともできるので、興味があるものがあれば挑戦してみましょう。
資格例
- 情報処理技術者試験
- 応用情報技術者試験
- オラクルマスター
- Javaクリエイター検定
- C言語プログラミング能力認定試験
- CGクリエイター検定
- Illustratorクリエイター能力認定試験
- Photoshopクリエイター能力認定試験
- マルチメディア検定
- 画像処理検定
- 色彩検定
ゲームクリエイターに求められる能力(保護者の方へ)
ゲームクリエイターに求められる能力は下記のものがあります。
- ツールを使いこなす能力
- プログラミングスキル
- 創造性
- ゲームデザインの知識
- プロジェクト管理能力
- コミュニケーション能力
- 企画力
- 論理的思考力
- 問題解決能力
- 忍耐力
- マネジメント能力
全てを身につけておく必要があるわけではありません。
子どもの中にある「得意」「強み」を見つけて育てていくことが大切です。
「得意」「強み」を見つけたら、下記の能力を意識して、日常生活や学校生活で発揮できるようにサポートしてみましょう。
例えば、企画力やマネジメント能力を磨くために、夏休みの計画を立て、どうすれば実行していけるか考える、などです。
「この力はゲームクリエイターに役立つんだって!」と伝えると、子どもたちもやる気になるかもしれませんよ。
こんな人はゲームクリエイターに向いているかも!
ゲームクリエイターに向いているのは、下記のような人です。
- ゲームが好き!
- プログラミングが好き!
- 自分でゲームを作ってみたい!
- 人を楽しませたい!
- コツコツ努力できる
- 論理的に考えられる
まずは「好き」という気持ちから興味を深め、ゲームのどの部分に興味を持っているのか、子どものどんな得意が活かせるのかという視点を持ちながら見守ってみましょう。
子ども自身の「得意」を磨いていく過程で、他の分野に興味が出たり、もっと強みを生かせる仕事も見つかるかもしれません。
親が視野を広く持ちながら、子どもの「好き」を深めてあげられるといいですね!
ゲームクリエイターになるために今からできること
ゲームクリエイターを目指す小学生に今からできることは、
- 論理的思考力を育むためにも学校の勉強をに真剣に取り組む
- プログラミングをやってみる
- 「好き」を追及してみる
- 資格の勉強をしてみる
などがあります。
「ゲームクリエイター」と言っても、多くの仕事があり、それぞれに必要なスキルなどは異なりました。
今は「ゲーム関連の仕事に興味がある」で大丈夫。
「好き」と追及したり、実際にプログラミングやデザインに取り組んでみたり。やってみて「違うな」と思ったら道を変えるのも大切な事です。
親としては、子どもを良く見て「どんなことが好きなのか」「何が得意なのか」」を見る目を持ちましょう。
職業適性診断をしてみよう!
あなたのお子さまはどんな職業適性があるのか気になりますね!
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